昨年度は、「道徳科における個別最適な学びと協働的な学び」をテーマに研究を行った結果、様々な立場や考えがあることに気付かせることはできましたが、その多様な考えを議論に生かすことができなかったことが課題として挙がりました。
そこで、今年度は、「個別最適な学び」の成果を「協働的な学び」で生かすことを重視し、授業の中で議論を生み出すことに焦点当て、研究を進めていくことにしました。そして、子どもたちが、授業の中で活発な議論をしたことにより、自分の考えを見つめ直し、今までよりも深く考えた自分なりの考え「自分らしい考え」をもつことができる授業を目指していきたいと考えました。
<議論を生み出すために>
皆さんは、道徳の授業をしていて「時間が足らなかった」「議論の生み出し方が分からなかった」という経験はありませんか。
どちらも道徳授業を行う上で、悩ましい課題です。ただ、道徳科の授業の中での議論は「自分の考え」を生み出す上で不可欠であり、この二つの課題を解決していかければならないと考えます。
そこで、本部会は、「議論の生み出し方」「議論の時間の確保」の二つの課題について研究を進めていきます。児童の子どもたちの興味・関心や生活環境に応じた考えを十分に引き出した上で、議論を生み出す発問や板書などの手立て活発に議論することができる授業展開の工夫について考えていきます。
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